パティナ(Patina)とは? パティナとは、素材の表面に長い年月をかけて現れる自然な変化や風合いのこと。手に触れ、光にさらされ、空気と反応しながら、革や金属、木や石は少しずつ表情を変えていきます。フランスなどヨーロッパでは、「美しき経年劣化」ともいわれ、美術的な価値としても評価されています。 この変化は、傷や汚れのように見えるかもしれません。しかし、それは劣化ではなく、素材が「生きていた時間」の証(あかし)ともいえます。 パティナという言葉の語源は、ラテン語の「patina(皿・容器)」にさかのぼり、そ ...